国内株式の売買単位は100株に統一
2018年10月1日より国内株式の売買単位が100株に変更されました。
最大の変更理由は、投資家がわかりやすく売買しやすい市場を目指す目的から、ということです。
たしかに、ひと昔前は1株、10株、500株、1000株とさまざまな売買単位がありましたよね。売買するときにも、いちいち調べなければいけなかったので煩わしいこともありました。以下は株式売買単位の変遷になります。2007年頃にはなんと8種類(!)ありました。た。それが2014年4月からは2種類(100株と1000株)まで減り、2018年10月には、ついに100株に統一されました。
1株で購入した株はどうなっているの?
プレ定年世代にもなると、長年株取引をしている人もいることでしょう。中でも、ずっと塩漬け保有という方もいるのではないでしょうか?
そういえば1株で購入していた株はどうなっているのだろうか?売却できなくなってしまったのでは?と不安な思いをしている人もいることでしょう。 具体的に、売買単位が1株だったマネックスグループ株式会社を例にとって見てみましょう。
マネックスグループは、2013年10月に株式を1株→100株に分割していました。2014年4月から売買単位が100株と1000株の2種類に変更となったため、それに先立つ形で対応しておりました。
1株保有していた場合には、保有株が100株に変更となっていますので安心してくださいね。
売買単位変更による他の影響は?
売買単位が統一されて分かりやすくなった以外にも、私たちにとってのメリットを見てみましょう。
売買単位が1000株から100株に変更される銘柄については、最低投資金額が10分の1になります。高くて手が届かなかった銘柄が投資対象となることは、投資家にとっても企業にとっても大きなメリットですよね。
例えば、石井食品(株)。石井食品といえばプレ定年世代にも「イシイのお弁当ミートボール(でしたか?)」としてお弁当の中に入っていた記憶があるのではないでしょうか?
当時のTVコマーシャルの影響は絶大で、私の中高時代のお弁当には定番であのミートボールが入っていました。あの味が好きな人には申し訳ないのですが、私は苦手で、ミートボールは美味しくないもの、と脳にインプットされてしまったようです。今でもミートボールは余り好きではありません….
話が脱線してしまいましたが、、石井食品の株価は2018年10月1日時点215円ですから2万1,500円で購入可能となりました。ずいぶんと購入しやすい価格になりました。
投資家が購入しやすい=取引量(流動性)が高まる、つまり株価にはプラスの影響となります。
というのも、私が社会に出たのはバブル経済絶頂期、入社した会社の株価は3,000円以上、つまり購入するには300万円以上が必要だったのです。
父は株式投資をしていたので、入社記念に私名義で購入しようかと思っていたけど余りに高いのでやめたと話していた記憶があります。その会社の株価は現在2,000円を切っているので保有し続けているとしたら購入して30年持ち続けていたら100万円以上の含み損となるところでした。
以上、2018年10月1日から変更となった国内株式売買単位の変更についてお話ししました。塩漬け株を保有していたとしても売却できますのでご安心くださいね。