家計簿をつけている人は多いかと思いますが、実は家計簿だけで家計改善を実行するのは難しいと私は感じています。

そこで、今回は家計改善に効果を発揮する方法の一つ、家計のキャッシュフロー表(ライフプラン表とも言います)についてお伝えしていきます。家計のキャッシュフロー表を作るメリットを、実例を交えて見ていきましょう。

家計簿だけではどうして家計改善できないのか?

家計簿をつけることに意味がないわけではありません。しかし、家計簿の一番大きな落とし穴は、家計簿から見て学べることは過去の記録だということです。家計簿からは未来の家計を見ることはできません。


例えば、家計簿から見えてくる問題点が見つかったとしましょう。問題点を改善するために、毎月の支出を3万円減らすことができました。では、今後の5年後や10年後の家計はどうなっているのか?家計簿からイメージすることは難しいのではないでしょうか。

ここが家計簿の課題と言えます。

家計のキャッシュフロー表とは?


キャッシュフロー表というと聞きなれないかもしれませんが、保険屋さんにライフプラン表を作成してもらったことはないでしょうか?キャッシュフロー表とライフプラン表は同じものと言ってもいいでしょう。
そして、キャッシュフロー表を作成することで、家計簿の課題をクリアできます。
具体的には、「今」を起点に数年後・数十年後の貯蓄残高の変化がわかる表になります。家計簿の連続した記録をグラフ化したものと言うとイメージが湧きやすいでしょうか。

家計のキャッシュフロー表で何がわかるの?

現在から将来までの家計の変化をチェックすることができます。

チェックをすることで、このままの家計で夢や目標がかなうのか、家計は赤字にならないか、推測することができるのです。

そして、ここからが重要になりますが、推測を元に対策を行うことが可能になるのです。例えば、今のままでは目標達成できないので、毎月の固定支出を減らすとか、妻が働いて家計全体の収入を増やそうとか考えられるようになります。

不動産投資にキャッシュフロー表が役に立った例

54歳会社員男性Aさんからの個別相談ご感想をシェアしたいと思います。Aさんは、老後の定期収入に不動産投資をした方がいいのか迷っていると相談に来られました。

ご相談内容

「老後の自分年金のために不動産投資を考えていました、不動産投資セミナーに色々と足を運ぶほど、どの物件が自分にとっていいのか判断できません。
不動産会社にシミュレーションをしてもらったのですが、本当に大丈夫なのか?販売者目線で誘導されていないかいまいち信用できずに不安です。」

不動産投資を行う事で家計はどうなるの?

Aさんが不安に思われていた問題点は、不動産投資のみの収支シミュレーションを見せられていたことです。Aさんの家計で不動産投資を行うと家計全体ではどうなっていくのかが見えていないことです。

そこで、現在のAさんの家計のキャッシュフロー表に不動産投資をした場合の収支を追加、将来の家計がどうなっていくのかシミュレーションしました。

手持ち資金をほぼ出さずに87歳完済の30年ローンを利用すると、不動産投資による家計へのプラス効果が現れるのは87歳のローン完済以降ということがわかりました。

これでは、不動産投資をして老後の年金の足しにしたいという希望を叶えることはできません。
Aさんの希望を叶えるためにはどうすればいいのでしょうか?また、希望を叶えることができなければ不動産投資を行わない選択肢もあります。

不動産投資で大きく損をすることはない

Aさんの希望を叶えることは可能か?手持ち資金で繰り上げ返済をする、あるいは途中で売却した場合などいくつかのパターンでキャッシュフロー表を作成しました。

具体的に、繰り上げ返済をするタイミングや途中で売却するタイミングを購入後5年、あるいは退職時などの複数パターンで試算していきます。キャッシュフロー表を作成してわかったことは、不動産投資をすることで大きなメリットはないが、大きく損をすることもないであろうということです。

不動産価格は景気により上下するものですが、所有し続けて空室にならない限りは家賃の上下は不動産価格に比較すると動きは小さいものと言えます。

もちろん、需要のある場所に所有する、など不動産を所有することで抱えるリスクを最小限に抑える対策を行った上での話になります。

結局、Aさんは今の資産の多くが現預金であり、キャッシュフロー表でのシミュレーションを確認した上で、不動産を持つことでインフレにも対応できると思う、と不動産購入を決められました。

1度作ったら終わり!ではない

このように家計のキャッシュフロー表は投資をするときの判断材料としても有効です。逆に言えば、キャッシュフロー表を確認せずに大きな判断をすることは地図を持たずに航海に出るようなものと言えます。

家計のキャッシュフロー表では、現在からリタイアするまで20年~30年分を目安に作成しますが、夢や目標は時間と共に形が変わっていく可能性があります。

ライフプランはあくまで計画ですから、転職・早期退職など想定外の進路変更があった場合には、その時々に合わせて柔軟に見直しをしていく必要があります。

キャッシュフロー表の作り方は以下をご覧ください。

別コラムで詳しくお伝えしています。

合わせて読みたい

家計のキャッシュフロー表 ~作り方・注意点・コツ~

キャッシュフロー表を作って欲しい、あるいは作って見たけどアドバイスを受けたい場合には、ご提供している相談サービスをご利用ください。

お金のご相談サービス

とりあえず有益な情報だけは知っておきたいという人は、Line登録をお願いします。最新情報やモニターサービスなどHPでは発信しない情報もお届けしています。